【雑談力】不思議と会話が弾む“ペーシング”とは?
こんにちは、Tomiです^^
ついに、雑談力として書いた記事も第5弾となりました。
自分ではあまり意識して行っていないことを改めて文章にするというのは、思いの外頭を使いますね!
今回で雑談力編は一度区切りまして、より細かな技術の話をしてみようかと考えています。今回も最後までご覧いただけるとうれしいです^^
今回の記事は「ペーシング」というコミュニケーションのスキルになります。
意図的に取り入れている人は結構いるのではないでしょうか。
それではよろしくおねがいします^^
自分との共通点に親近感が湧くという習性
心理学の分野に“類似性の法則”というものがあります。
これは、「自分との共通点が多ければ多いほど親近感が湧く」という法則です。
- 生まれた月日
- 性別
- 出身地
- 趣味
など、様々な特性が私達にはそれぞれ備わっていますが、この中で共通する項目が多ければ多いほど、相手に対して「親近感」を抱くというものです。
単純に共通点が多ければ、それだけ話題も似通ってくるため会話が弾みます。
更に精神的に「同じ」ということに対する安心感が、人間にとってはとても“心地よい”という事を示しています。
今回紹介する“ペーシング”というスキルはこの性質を利用して、早い段階で心理的に近くなろうというものになります。
それでは、詳しくみていきましょう^^
コミュニケーションにおける“ペーシング”とは
コミュニケーションにおける共通点とは、先程の「事実・性質としての共通点」だけではなく、「声量」「速度」「仕草」等に注目すると良いでしょう。
別の呼び方では“ミラーリング”と称しているものも見つかりました。
ミラー(鏡)という言葉から連想できる通り、ものすごく単純に言うと
相手の真似をする
ということになります。
相手の会話中の特徴をうまく真似をすることで相手のペースに合わせながら共通点を作る、というイメージになります。
以下、具体的に手法を紹介していきます^^
大きい声の人
声の大きい人っていますよね。
笑うときも怒るときも、普通の会話でもどちらかというと声が大きめ。
こういう人と対話をするときは、こちらも同じくらいの声量にするといいでしょう。
声を大きくする理由は様々あると思います。
- 自身の力を誇示したい(相手を威圧したい)
- 耳が遠くなってきて自分の声が聞こえないために大きくしゃべる
- 単純に声が大きい
どの状況であっても、少し頑張って相手の声量に合わせてみましょう。
もし相手がこちらを威圧したい・攻撃したいというような思惑があったとするなら、その意図を挫くことが出来るので対等な立場で話をすすめることが出来るようになります。
耳が遠い人については、もちろんこちらも大きな声で話すことでしか相手に伝えることは出来ません。
今回注目したいのは単純に声が大きめな方。この方に合わせることで「相手も声が大きい」という共通点を見つけることができ、相手はその点に安心してくれるはずです。
結果的に、あなたと話すのが“心地よい”という状況を作ることが出来るはずです。
早口な人
早口な人の特徴としては
- たくさん喋りたい
- 結論を急ぎたい(せっかち)
などがあるかと思います。
沢山喋りたい人については、レスポンスを意識的に早めたり、相槌の回数を少し多めにしてみると喜んでもらえるかもしれません。
結論を急ぎたいタイプの方については、こちらが様々に説明をする場面で効果を発揮するでしょう。
向こうは急いでいるのに、こちらが悠長にゆっくりと話していたら、相手はイライラしてしまいます。片方の精神状態が悪いときに良好な会話は不可能でしょう。
声量を一緒にするときと一緒で、普段やり慣れていない方法で会話をすることになりますので、少しつかれるかもしれません。
ですが、その労力に見合うだけの効果は期待できるはずです。
ジェスチャーなどが多い人
身振り手振りが多い人や、仕草や癖がある人などもいらっしゃると思います。
- 体(頭や顔)を掻く
- 足を組み替える
- 飲み物を飲む
こうした行為・仕草・動作を真似ることで、気づかないうちに相手が親近感を覚えてくれることがあるでしょう。
ペーシングの醍醐味かもしれません。
私がよく行うのは、「相手が身を乗り出してきたらこちらも前に出る」、「手をテーブルの上に出したら私も出し、おろしたらこちらも下ろす」といったところでしょうか。
打合せに出向いた時に出されるお茶なども、相手と同じタイミングで飲むことで会話を無駄に途切れさせる事を回避しています。
ペーシングの応用と注意点
単純に言うと真似をする、ということですが、このペーシングを応用するとより会話にメリハリが出てきます。
また、注意をしなくてはいけない点もありますので簡単にまとめます。
【応用】逆の事をして印象づける
基本的には同じ行為を行うわけですが、「敢えて強調したいところで逆のことをする」という方法があると思います。
大きな声で話す人に対しては、ぜひとも聞いてもらいたいところを敢えて小さい声で話してみる。
早口な人については、敢えてゆっくりと話してみる。
それまでのペーシングがうまく成功していれば、逆のことをすることで「相手を自分のペースに引き込む」ことが可能になる、と考えています。
良くも悪くも、ペーシングは相手の真似をしていくことになります。
すると、双方ともに同じペースで会話をすることになりますから、会話の抑揚は単調になりがちです。
その点に着目するわけですね。
相手に合わせることが出来るようになって来たら、次はぜひとも「外す」行為をしてみましょう。印象がガラリと変わるはずです。
【注意点】相手にさとられないように!
ペーシングのポイントは「相手に気付かれないように行う」ということが大切です。
なぜなら、人間は共通点が多いことはうれしいと思いますが、自分と全く一緒、もしくは真似をされていると感じた瞬間から、相手に対して不信感を覚えるようになるからです。
これは特に仕草をペーシングする時に注意が必要です。
「真似しよう!」と思うあまり、相手の行動とほぼ同タイミングで同じことをされたとしたら、どうでしょう。
私がそれをされたとしたら、なんとなく鬱陶しい印象を持ちます。
自分のその行動になにか問題でもあったのだろうか、と勘ぐってしまう感じですね。
ですので、行うときはあくまでさり気なく。
相手とタイミングがずれたとしても、逆にそのほうが良かったりします。
先程のお茶の例ですが、これは「会話を止める時間を減らすため」という目的がありますが、乗り出したり手を引っ込めたりするのはワンテンポずらして行っています。
このペーシングについても、やりすぎは注意ということですね。
相手を操作するために行うのではなく、あくまで「相手のペースに合わせて会話を楽しむ」という気持ちでやってみましょう!
人間学・行動学・心理学と様々な情報を駆使することで、コミュニケーションというものを科学することは出来ますが、そんな事をいちいち考えなくても本来備わっている「相手と会話を楽しみたい」という欲求に素直になることも大切だと思います。
しかし、どうしても会話がうまく出来ない、という人のために、上記のような“コミュニケーションを分析した技術”が存在しているわけですね。
使えるものは訓練して自然に使えるようにして行きましょう^^
最後までお読みくださり、ありがとうございました^^
次回以降、5回分の情報をまとめた記事も作成予定ですので、お楽しみに^^
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【雑談力】盛り上げ上手は聞き上手?オーバーリアクションのすゝめ
こんにちは、Tomiです^^
雑談力・コミュニケーション術についてはこれで4回目になります。
断片的に情報のみをお伝えしているため、難しいところもあるかもしれませんが、是非積極的に試してみていただき、ご自身なりの楽しみ方で会話を楽しんでいただければと思います^^
さて、今回の内容は「リアクション」についてです。
会話の中でのリアクションというと
- 頷く
- 相槌を打つ
- ジェスチャー
- 表情
などが思いつきますよね。
これらのリアクションをどのように取るかによって、相手が「話しやすい(話しにくい)」と感じるきっかけになります。
会話上手になるには「聞き役」に回りましょうという話をしてきていますが、これは相手から「この人と話すのは楽しい」と思ってもらうためです。
こちらが無理に話題を振らなかったとしても相手から自然とすらすら言葉が出てきてくれるなら、口下手な人でも「話しやすい人」と思ってもらえることでしょう。
ジェスチャーは大きすぎるとわざとらしい?
タイトルに「オーバーリアクションのすゝめ」と書いてあるため、身振り手振りを大きくしろというふうに取られる方もいるかも知れません。
確かにリアクションは取らないよりも取ったほうがいいと思います。
ですが、某有名テーマパークのキャラクターのように“すべての感情”を体で表現する必要はありません。
あのキャラクターたちは表情が固定されてしまっています。また、声を発することも基本的には出来ないため、リアクションを大きくすることでこちらに「驚いている」「喜んでいる」というようなことを類推させているんですね。
私達は逆に言うと表情も言葉も使うことが出来ます。
したがって、ジェスチャーについては「表情+言葉」に付随させると情報が多くなりすぎて、相手に不信に思われる可能性もあります。
なので、多用するジェスチャーとしては
- 頷く
- 手を叩く(面白いときなど)
- 相槌を打つ
などが一般的でしょうか。
逆に、あえて言葉を使わずに「表情+ジェスチャー」で相手に気持ちをわかってもらおうとする場合は、必然的にジェスチャーも大きくしないといけません。
しかし、これは雑談力とは少し内容が変わりそうなので今回は割愛します。
ポイントは「目線」と「表情」
具体的な方法として「相槌を打つ」を例にとって考えていきましょう。
単なる相槌・頷きを取ってみても、その意味合いは様々。
- 今までの話の内容をおおよそ理解している
- 相手の話に共感をしている
- 続きの話を聞きたいと思っている
といった具合です。
オーバーにと聞くと「回数を増やしてとにかくやればいい!」と思うかもしれませんがちょっとお待ちを。
この相づちや頷きは、回数を多く頻繁に行うと、相手からは「話を聞いていない・興味がない」というふうに捉えられる可能性がありますので注意しましょう。
オーバーにするのは回数ではなく「強弱」です。
その強弱をつけるために大切なのが「目線」と「表情」になります。
まず目線です。
これはもちろん、相手の目を見るのが基本になります。少し恥ずかしい場合は「首元(ネクタイの結び目)・あご・鼻の頭」と言ったところを順番にみながら、全体として「相手の顔をみながら話を聞く」ということが大前提になります。
会話をしている時に目線が外れると、話している側もそちらに意識が行くことがあります。後ろに誰かが来たのか、時間が気になるのか…などですね。
お互いの意識が会話から離れてしまうと、集中力がそこで途切れてしまいます。
結果的に、「これから盛り上がる!」というタイミングで盛り上がりに欠ける会話になる可能性もあります。目線には注意をしましょう。
また、目元を含めた「表情」も大切です。相槌を打つときや頷く時に「相手の感情に合わせた表情」を心がけてみてください。
- 相手が喜んでいるのであれば微笑んで
- 悲しんでいるのであれば目元を細めて心配した表情で
相手の感情に合わせた表情を作れるというのは、相手の話を聞いているという事の証明になります。
最近はマスクを着用しての会話が増えてきているため、この目元を使った表情は特に大切だと思います。
感情に合わせて表情を作ると、声色もその表情に合わせたものが出てくるようになるので、相手は安心して話を続けてくれるようになるはずです。
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相槌の強弱で会話にテンポをつける
目線と表情に気をつけながら相槌を打てるようになったら、相槌の強弱を使って会話にテンポをつけてみましょう!
- 軽い相槌…相手の話を聞いているというアピール。会話のテンポを上げる。やりすぎると逆に相手を不快にさせる可能性あり。
ex)うんうん、はい、えぇ - 普通の相槌…そこまでの話を理解したというアピール。会話に濃淡を作る。
ex)なるほどー、そうなんですね、 - 強い相槌…率直に会話に対して心が動いたというアピール。会話のテンポを下げ、内容に深みをもたせる。常にやるとわざとらしく感じる。また、相手の話したいポイントとずれると逆効果に…
ex)えー!本当!?、それは大変でしたね
あくまで個人的に感じている相槌をまとめたものです。
例示しているのは私が普段使っている相槌になります。
これから話を始める、というタイミングで強い相槌を入れたり、逆に話のオチに向かうところで軽い相槌を使ってしまうと、会話自体がしっかりと成立せず、お互いに不完全燃焼に終わることがあります。
聞き手に回るというのはとてもむずかしいことですよね。
ですが、意識的にそれが出来るとしたならば、きっとあなたの周りには「話を聞いて欲しい人」で溢れ、その中から良い出会い・良い運につながることがあると思います。
話し手の心に自分の心を寄り添わせて、会話を楽しんでみてくださいね^^
最後までお読みくださり、感謝いたします^^
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【雑談力】会話を盛り上げるために必要なのは“〇〇力”!?
こんにちは、Tomiです^^
コミュニケーション術、雑談力の第三弾です!
第一弾・第二弾がまだの方はそちらもご覧ください^^
今回は、会話のきっかけを掴み、相手のお話をレシーブ出来るようになったあとのお話です。
数回やりとりをしたあとに、なんとなく話すことがなくなって「シーンッ…」となって会話終了。苦い思いをしたことはありませんか?
私も、仕事の中でお客様と車内で過ごす時間(搬送の時など)があります。名前や住所、搬送先くらいの情報しかないため、話すことがなくなることはしばしば。
時間的に15分くらいであればひっそりと搬送を行うこともありますが、中には30分〜1時間位移動することもあるため、会話力はとても大切になります。
実は、会話を自然に続かせるためには、ある“ポイント”があります。
単に受け止めるだけではなく、もう一歩踏み込んで相手と会話をするための方法をお伝えしますので、是非参考にしてください^^
基本のスタンスは「聞き役」
第一弾・第二弾ともにお話をしてきましたが、コミュニケーション上手になりたいと思うのであれば、基本的には「聞き役」に徹することが大切です。
ただ単に自分の話を相手にしたいだけであれば、悩む必要はありません。手当り次第自分の周囲の人を捕まえて話をしてあげてください。
ですが、おそらくその方法を取っていると、みんなあなたとの距離を遠ざけ始めることでしょう。人が離れていくということは、幸せを運んできてくれる人がいなくなるということになりますから注意が必要です。
やはり、会話をするときは「話す:聞く=2:8」くらいの割合にするのが良いと思います。ですが、根本的に自分のことを話したい生き物であることに変わりはありませんから、この割合で会話を続けると、自分にフラストレーションが溜まってしまいますよね?
では、聞き役に徹しながら自分のほしい情報を引き出し、伝えたい情報を与える方法は無いのでしょうか。
会話を盛り上げるのは“質問力”
聞き役に回って会話を盛り上げながら、自分の欲しい情報を受け取ったり、伝えたい情報を与える方法。それはズバリ
“質問力”を鍛える
ことです。適切な質問・良質な質問を行うことで、
- (相手に)自分のことに興味を持ってもらっていると感じてもらえる
- 相手のことを自然に深堀りできる
- こちらの知りたいことをしっかりと聞ける
と言ったたっぷりのメリットがあります。
具体的な質問力については別途取り上げなくてはいけないほど奥の深い技術になります。
そこで、イメージとして持ってもらいたいのは「小さい子どもとの会話」です。
まだ言葉を覚えたての子どもたちは、流暢に5W1Hをまとめて話すことは出来ません。なので大人であるあなたは、その断片から子どもたちが伝えようとしている状況や子どもたちの感情の動きを読み取らなくてはなりません。
また、子どもたちは自分の方を向いてくれない大人を敏感に察知します。
彼らの主語はまだまだ「自分」です。自分に興味を持ってくれる人、自分を認めてくれる人を敏感に察知することで心地よい居場所を見つけようとします。
子どもとうまく会話を続け、子どもたちに心地よい環境を作り出せるような人は、おそらくどんな状況でも質問と共感を駆使して雑談をすすめることが出来るはずです。
“詰問”にならないように注意
質問力を意識するあまり、単なる質問を連発してしまうという落とし穴があります。
根掘り葉掘り情報を聞き出そうとするあまり、質問が「詰問」になってしまうんですね。イメージとしては、刑事ドラマの取り調べみたいな感じです。
- いつやったんだ?
- 誰とやったんだ?
- どこで?
- なんで?
質問の筋は悪くないのですが、これでは相手の心を開くことは出来ません。
先程の子どもとの会話でも書きましたが、「共感」をしながらうまく質問をしましょう。
聞くを7割以上くらいにする感じで、「相手は何を話してくれようとしているのか」を考えながら、相槌の代わりとして質問を投げかけてみる。
自分が必要としている答えを引き出すための質問でなければ、あまり気負わずにテンポよく質問してみるといいでしょう。
意識して相手に質問を投げかけているうちに、きっと相手はあなたとの会話を楽しんでくれるようになり、次第に心を開いて行ってくれるはずです^^
いかがでしたでしょうか。
質問力というテーマでも記事を複数かけるくらい、今回の内容は奥が深いです。
ですが、意外に意識しなくても出来ていることでもあるので、面白いですよね^^
バレーで考えるのであれば、レシーブを的確にセッターへ渡すようなイメージです。これがうまく行かないと攻撃がうまく組み立ちません。
それと一緒で、適切な質問を相手に投げかけることができれば、会話がうまく構築されていき、最終的なオチの部分まで相手が話すこと出来るので、会話が盛り上がります。
ちょこちょこバレーで例えてしまって申し訳ありません笑
ですが、あの《受け取る》⇛《持ち上げる》⇛《打たせる》という役割の移り変わりがとても似ているような気が昔からしていたので、、、^^
皆さんの会話がより一層盛り上がりますように^^
最後までご覧いただき、感謝いたします!
【雑談力】会話を続けるために必要なこと
こんにちは、Tomiです^^
雑談力の続編になります。
前回は「挨拶」が会話のきっかけとしてとても大きな役割を果たしているということについて触れました。
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今回は折角のきっかけを無駄にしないために必要な能力についてお話していきます。
あくまで相手に対して「プレゼンター」でありたい、という気持ちが大切ということは前提として、次なる能力は何が必要なのでしょうか?
是非、最後までご覧ください^^
雑談が得意な人は「リベロ」?
皆さんは、バレーボールはお好きですか?
私はあまり上手ではないのですが、プロバレーの試合を見るのはとても好きです。
テレビの前でいつもハラハラどきどきしながら観ています。
特に、女子バレーはラリーが続くこともあり、男子の迫力とはまた違った楽しみがあります。
さて、そのバレーのポジションに「リベロ」というものがあります。
一人だけ違う色のユニフォームを着用しているあのポジションです。
彼らは守備専門の選手であり、様々な制約の中でプレーをする人たちです。
私は、会話をするときにはこの「リベロのようでありたい」と思っていた時期がありました。
リベロになる選手は、いわゆる長身でスパイクでガンガン点を取るというようなプレースタイルではありません。しかし、守備専門ということで、相手の多種多様な攻撃を“レシーブ”して次の攻撃のきっかけを作る人達です。
会話をする時にリベロになりたいとは、この「レシーブ力を高めていきたい」という思いから考えた独自の感情になります。
- どんな内容の会話であっても、ある程度の会話を続けることが出来る
- どんな会話であっても、自分の戦える領域に話を持ってくることが出来る
こういったイメージを想像した時に、頭に浮かんだのが「リベロ」という選手の特性でした。
ということで、本当にリベロの人が雑談力が高いかはわかりませんが、今回お話したいのはこの「会話のレシーブ力」になります。
相手の話を受け止められる「アンテナ」を持つ
私は実際バレーをやっていたわけではないのでわかりませんが、リベロの選手に必要な能力を考えると、以下のようになるのではないでしょうか。
- どんな攻撃が来るのかを予測する力
- 絶対に攻撃を受け止めるという意志
- 味方に的確にボールを返す技術
順番は前後するかもしれませんが、優位に会話を進めるにあたっても、上記のような力が必要になると私は思います。
まず、どんな会話・コミュニケーションであったとしても受け止めるという意志が必要です。
自身の興味関心がない分野、知識のない分野も会話の中には織り込まれることでしょう。ですが、そこから逃げてはいけません。知らないことであれば知らないなりに「相手の話を聴く姿勢」をプレゼントすることが出来るはずです。
また、レスポンス力も大切になってくるため、相手がどんな話の展開に持っていきたいのか、どんな返答を望んでいるのか、ということに対して常に予測をしながら会話をしてみましょう。
初めは頓珍漢なことを言ってしまうかもしれません。しかしこれは訓練です!何度も場数を踏むうちに「もしかすると、こういう話になるかもしれない」「自分にこう言ってほしいのかもしれない」ということがわかるようになるはずです。
あとは、その予測どおりに相手との会話を楽しめばいいわけです。
そして何より様々な分野に対応できるだけの「知識・情報」がインプットされているかどうかが鍵になります。
どんなに聴く姿勢を持っていても、どんなに予測がたったとしても、それに切り返すだけの(もしくは反応するだけの)知識がなければ会話を続けることは出来ません。
- 基礎的な教養
- 社会情勢
- 流行っているもの
こうした物事をどれだけ頭の中に入れているか。
この蓄積がそのまま「会話力」につながると思います。
まずは広く浅く、様々な分野の知識を取り込みましょう。
そして、会話をしている中でその分野の話が出たら「〇〇で言われていたんだけど」とその情報をアウトプットしてみましょう。
最初は自分の意見ではなくてもいいと思います。
その後、会話の中で情報として足りないなと感じた部分を深堀りして、最終的には自分の意見を添えて話ができるようになるまで昇華すればよいのです。
知識は力です。
ありとあらゆる会話で「きっかけ」を生み出せるように、常にアンテナを張ってみましょう^^
相手の関心事に興味を持てるかどうか
深い知識が必要なわけではありません。
しかし、「知っている」ということは、相手にとって大きな「プレゼント」になります。
それは、「自分と同じ興味関心ごとを共有できる」という意識が相手に芽生えるからです。
基本的に人間は自分と同じ性質の人を好きになる傾向があります。
これは、そうすることで同族意識を持ち、群れを作って生存してきた遺伝子が組み込まれているからです。
ですから、もし相手の関心事について知識がなかったとしたら、先程書いたとおり「その人から知らなかった知識を教えてもらう」くらいの気持ちで話を聞いてみましょう。
間違っても「その話、長くなります?」みたいな態度で聞いてはだめですよ!(笑)
人間は、自分の話を聞いてくれる人を好きになります。
聞き手にうまく回れるだけで、コミュニケーション上手の仲間入りです。
「へー!知らなかった!詳しく教えて!」
この一言が言えるかどうかにかかっています^^
相手から知らない話を聞いたのであれば、次は他の会話でその話が出た時に受け止めることが出来ます。
ぜひとも、「リベロ」になった気持ちで、様々な会話に顔をのぞかせてみましょう^^
きっと、雑談力も向上するはずですよ^^
最後までお読みくださり、感謝いたします。
皆さんは、会話の達人、「名リベロ」です^^
これからも沢山の方のお話を受け止めてあげてください^^
【雑談力】きっかけを掴むための“〇〇”とは!?
こんにちは、Tomiです^^
現在仕事を教えているスタッフに、「人前でうまく話ができない」という悩みを抱えている人がいます。
指導者からは「積極的に社員(仲間)に話しかけてみなさい」と言われているようですが、実は苦手な人からしたらこれが難しいんですよね^^;
私もある程度幅広い性格の人とでも会話はしていけるように成長しましたが、それでもまだまだ会話が盛り上がらない人などもいらっしゃいます。
相手の状況や性格によって会話が続かないなんてことも多いです。
何回かに分けて「雑談力」を鍛える方法についてまとめていこうと思います。
雑談は、深い話に入るまでの重要な「鍵」になります。
この能力をしっかりと身に付けておけば、仕事でもプライベートでも相手との信頼関係を築きやすくなると思います^^
雑談力とは
そもそも、雑談力とはどういう力のことを言うのでしょうか。
明確な決まりは無いようですが、
さまざまな内容のことを気楽に話すこと。また、その話。とりとめのない話。
「雑談を交わす」「友人と雑談する」
とのことなので、明確なテーマを決めない気軽な会話、またはそれをするための力といったところでしょうか。
気のおけない仲間とはこうした雑談は簡単にできると思います。
また、家族との会話についても、よほどの関係破綻をしていない限りは会話をすすめることは容易でしょう。
ですが、これが「知らない相手」との会話となると、途端に話ができなくなります。
なぜなら、知らない人との会話については「その会話に意味を持たせなくてはいけない」という感情が働くからです。
道ゆく人に昨日の晩御飯を唐突に聞いて話を盛り上げられる人は少ないでしょう。
これは、相手との間に「心理的な壁」が存在しており、相手がこちらの話を聞いてくれる状態になっていないからです。必然的に、会話をすることの意味がなければ聞く耳を持ってくれません。
雑談にはこの「心理的な壁」を少しずつ取り払う力があります。
ですので、この力が備わっていれば、初めて会う人との商談ごとでもスムーズに進めることが出来るようになりますし、もしかしたらナンパの成功確率も上がるかもしれません(笑)
会話のきっかけを掴むための“アレ”
しかし問題は、その壁を取り払うための雑談をする「きっかけ」が無いことですよね。
きっかけさえあれば少しずつでも雑談を始めることが出来るし、相手との距離を縮めることも出来るはずです。
そこで、とっておきの方法をお伝えします。それは
挨拶
です。
ちょっと拍子抜けしましたでしょうか。
でも、挨拶はコミュニケーションの起こりとしてとても重要かつ簡単なきっかけになります。
挨拶をお互いにしっかりと行うことで
- こちらは相手に話したいという意識があることを伝えられる
- 相手は自分が話しかけられているとわかる
という、いたってシンプルですが意識のコネクトが出来るようになります。
ですので、挨拶の力を侮ってはいけません!
挨拶をする上で気をつけたいことは
- 明るく元気な声で
- 目をしっかりと合わせて
- (できれば)名前を呼んでから
挨拶をしてみましょう。
まず、暗い声や事務的な挨拶では相手はこちらとコミュニケーションを行いたいとは思いません。こちらがどれだけ疲れていたとしても、相手は会話をすることであなたに時間を割いてくれるわけですから、まずは自分から相手に明るい声で挨拶をしていきましょう。
次に、目を合わせずに挨拶をしても相手の意識をこちらにむけることは出来ません。
是非、挨拶をしたのであれば、相手と一度はしっかりと目を合わせて、優しい眼差しを送ってみてはどうでしょうか。
別の記事でも取り上げたとおり、目は口ほどの物を言います。
つまらなそうに聞いていることは相手に筒抜けであることが多いですから、目線は大切です。
最後に、相手の名前を呼んでから挨拶してみましょう。
最初はとても緊張すると思います。異性へのアプローチであれば尚更かもしれません。
ですが、人間は自分のことが一番大好きですから、その自分を表す「名前」も潜在的に愛しています。
その名前を何度も呼んでくれる人に対しては、好感を持ちやすいという人間の心理があります。
ぜひとも、挨拶をする時は「〇〇さん、おはよう^^」と一声かけてみましょう!
きっと、少しずつあなたとの会話を楽しみたいと感じてくれるようになるはずです^^
コミュニケーションはいつでも“プレゼンター”であれ
今回はきっかけの部分だけを取り上げましたが、少しずつ雑談力を鍛える方法について書いていこうと思います。
最後に、コミュニケーションを取るときの注意点として、
常に与える人(プレゼンター)であれ
という事をお伝えしたいと思います。
少し想像してみてください。あなたは朝、元気に上司に向かって「〇〇部長、おはようございます!」と勇気を出して言ってみました。その上司の反応です。
- パソコンを見て作業をしたまま
- 暗く聞こえないくらいの声で
こんな反応だったらどうでしょうか。
もう二度と上司との会話を続けたいとは思いませんよね。
ですが、こんなことをあなたもやっている可能性があるのです。
それは、一番身近な人・親しい人との間で行われている可能性が高いです。
きっと、信頼関係が深いがためになんとなく甘えてしまっているのかもしれませんが、冷たいコミュニケーションの積み重ねは、負の遺産として自分に残っていきます。
そこで、ぜひともコミュニケーションを相手と取ろうとする場合、常に相手に「プレゼントをする」くらいの気持ちで、明るさや元気、知識、喜びや楽しみなどを与えていこうという気持ちを持ってみてはどうでしょうか。
- 相手に少しでも喜んでもらおう
- 時間を割いてくれたことをに感謝をしよう
- 相手のことをちょっとでも理解しよう
こういう気持ちでコミュニケーションを取ってくれる人のことを嫌いになる人はおそらくいません。
いいじゃないですか、ちょっとくらいネタを言って滑っても。
いいじゃないですか、会話がうまく続かなかったとしても。
その時のあなたの「心」が相手に向いていたのであれば、きっと次はうまくいきます^^
最後までお読みくださり、感謝いたします^^
皆さんの雑談が、大いに盛り上がりますように(ー人ー)☆
【コミュニケーション術】マスク越しの「思いやり」
こんにちは、Tomiです^^
感染症予防ということで、マスクの着用が様々なところで推奨されています。
個人的にはもともとあまりマスクを着用する習慣がなかったため、今でもこのマスク着用による息苦しさに耐えながら仕事をしています。
仕事柄、お客様との打合せがほとんどのため、素顔をすべて見られないという精神的な(若干の)安心感はあるものの、逆に言うとお互いの表情を読み取ることが困難になっているため、心の機微を掴むことが難しくはなっていると思います。
気づかないところでいつも以上に気を使っている方も多いと思います。
今回は、会社の上司との何気ない会話の中からヒントを得まして、「マスク越しの思いやり」ということで考えていきたいと思います^^
相手を不快な気持ちにさせないため、自分が気疲れをしないためにも、参考にしていただければと思います。
話し方
まず、話し方です。
マスクという「壁」が一枚挟まっているので、そもそも聞こえにくいです。
さらに、口元が見えないため、相手が何を言っているのかを音で判断せざるを得ないため、余計に神経を使います。
ディスコミュニケーションが起こらないためにも意識してみましょう。
大きい声で、ゆっくりと
蔓延防止の観点から、大きい声での会話は控えましょうということになっていますが、相手と意思の疎通が出来ないのであれば意味はありません。
TPOを考えながら、適切な声量で話すほうがいいと思います。
特に、マスクのないときより意識して大きめの声を出すよう心がけるといいと思います。
また、口もとが見えないとはいえ、マスク越しになんとなく口が動いているのは感じます。ですので、口を大きく動かしながら、ゆっくりと話すといいと思います。
イメージとしては、少しお年を召した方に話しかけるようなイメージでしょうか。
ゆっくりと話すことで、自分も呼吸をすることが楽になり、息苦しくなることを防げると思います。
必要な情報を端的に、わかりやすく
聞き取りにくい会話を長々とされると、相手も自分も疲れてしまいます。
これは通常のコミュニケーションでも気遣いとして必要なことですが、必要な情報を端的に伝えることが大切です。
具体的には「結論を先に話す」という方法です。
「結論を先に提示し、これからその論拠を話します」という流れと空気をしっかりと作ることで、相手の理解を深めることが出来るようになると思います。
また、それでも相手にうまく伝わらないときは、図を書いて説明したり、筆談調にしてみるのも必要かもしれません。
表情
つづいて、コミュニケーションをしているときの表情になります。
基本的にはマスク越しであったとしても「通常と同じような表情」をすることが必要だと思います。
それはなぜかというと、「目」です。
マスクで隠れていない部分を使う
目は口ほどに物を言う、という言葉もある通り、目の表情で相手が何を考えているのかが何となく読み取れてしまいます。
楽しいのか、つまらないのか、悲しいのか、わからないのか。
目をうまく使うことで、相手との心の距離を縮めることも出来ます。
また、目に付随する部分として「口角」と「眉」の動きも意識してみましょう。
この「マスクで隠れていない部分」の動きが少ないということは、マスクを外した時に「能面」みたいな氷上になっていることになります。
こちらが話を聞いているときはこの部分の表情を豊かに使って、相手に「聞いている・聞こえている・理解している」という印象を与えるようにしましょう。
逆に、こちらが話すときには、相手のこの部分から心境を察するようにしてみましょう。
いつもより大げさに振る舞う
声の大きさにも触れましたが、やはり表情(顔の筋肉)についても大げさにすると良いでしょう。
驚いたりした時には目を大きく開き、眉も上にあげてみる。
うれしいこと、楽しいことのときにはしっかりとマスク越しに笑ってみる。
こうしたことが意識的に出来るかどうかで、相手の印象はぐっと変わってくると思います。
エチケット
最後にエチケットについてです。
これはマスク云々の問題ではないですが、「隠している・防いでいる」という意識のせいか、大切な部分をおろそかにしている可能性がありますので、今一度チェックしてみてください。
口臭
コミュニケーションを図る上で、ニオイはとても重要な問題です。
特に、我々のように会話で打合せをすすめる業種の場合、嫌でも口臭は気になってしまいます。
マスクをしていても結構ニオイってわかりますよね?
市販の安価なマスクでは、臭気を遮断する能力は殆ど無いと思われます。
また、肌と密着することも殆ど無いため、そこから呼気が漏れるので口臭はかなりの確率で相手に届いていると思ったほうがいいでしょう。
タバコ、食事、コーヒー、歯周病
原因は様々にあると思いますが、マスクがあるから大丈夫という考えかたは捨て、しっかりとケアをすることをおすすめします。
特に、歯周病については口腔内以外の部分にも甚大な影響を与える可能性があるので、ちゃんと病院に行って治療・ケアをしましょう。
ヒゲ・鼻毛
これは男性特有のものかもしれませんが、マスクで隠れるのでヒゲはそらないでも…という方もいらっしゃるかもしれません。
しかしこれも、もともとヒゲを生やしていてもOKという職場以外では、通常通りケアをされることをおすすめします。
あご下、耳の下、ほほ、眉毛の間、などは意外にマスクをしていても隠し切れない部分です。
毎朝の髭剃りの大変さは、私も痛いほどわかります(というか、実際に超痛いです)。
ですが、エチケットとは「相手のためにすること」です。
お客様から代金をもらってサービスをする以上、生半可な気持ちではいけません。
仲間と良好な関係を築きながら業務に当たる以上、仲間もお客様と同じ扱いをするべきでしょう。
個人的にはヒゲの脱毛を行いたいくらい、毎朝の髭剃りって苦痛なんです。
前向きに脱毛を検討する余地はあると思います。
その他余談ですが、マスクをいっとき外した時に、鼻毛が出ているとちょっと恥ずかしいです。
ぜひこちらも「隠れているから」と思わずに、気にするようにしましょう。
肌トラブル
最後に肌トラブルです。
マスクの影響で肌の弱い方は本当に辛い思いをされていると思います。
先程の話の通り、男性に関してはひげそり後のアフターケアも大切にしたいところです。
女性の肌については詳しく語ることは出来ませんが、やはりお化粧も最低限されている中でのマスク着用は、肌へのダメージは申告にならざるを得ません。
湿疹やニキビ、ひどい肌荒れなどは、相手に対する心象もあまりよくありませんし、何より自分自身のメンタルにダメージがあります。
皮膚科にもマスク着用による相談が増えているようですから、気になるようであれば受信されるのもいいと思います。
その他、合成界面活性剤が含まれている素材をあまり使わないということが肌のために大切だということもあります。
これについては私もYou Tubeで見聞きした程度ですが、実際に純石鹸+ワセリンという組み合わせで洗顔と保湿をしていると、毎日の髭剃りにも耐えうるきれいな肌を実感できます。
これについては賛否あると思いますので、一概にいい・だめと言うつもりもありませんが、こういうところの情報も溢れていますので、是非ご自身でも掴みに言ってほしいと思います。
いかがでしたでしょうか。
上司と「目元の表情で会話するしか無いんだよね」という話から、さもありなんと感じてまとめてみました。
私はマスクのコロナウィルスに対する効用については懐疑的ではあるのですが、こういう時節にあってマスク無しで会話をしまくるというのは相手に対してもいい印象を与えませんので、「マスクを付けたときのコミュニケーション」という分野で対応を研究するのも大切なことかと感じました^^
最後までお読みくださり、ありがとうございました^^
【教育論】フィードバック方法“コーチング”
こんにちは、Tomiです^^
フィードバックの具体的方法の続編として“コーチング”について触れていこうと思います。
ティーチングの回でも触れましたが、どちらが良い・悪いということではなく、適切に使い分けることで対象者を導いていくということが主眼となりますので、是非両方の特徴を理解して活用して行きたいですね^^
コーチングとは
まず、コーチングとはどういうことを言うのか、「一般社団法人日本コーチ連盟」のサイトにコーチングのことが書かれていました。
コーチング(Coaching)と聞くと、スポーツの分野などにおいて監督が選手を教え導く、すなわちティーチング(Teaching)をイメージされるかもしれません。しかし、コーチングとティーチングは異なる方法です。
一般にティーチングは、親・先生・管理職などの立場にある者が、子・生徒・部下などを豊かな知識や経験に基づき、目標達成へと導くための指導方法です。そのため、指示・命令型の答えを与えるコミュニケーションに陥る傾向があるようです。
一方、コーチングでは「答えを与える」のではなく「答えを創り出す」サポートを行います。 この考え方は「答えはその人の中にある」というコーチングの原則に基づいています。
コーチングでは「答え」について、「外から与えられた答えは情報」として、「自分の内にある答えを納得感」として位置付けており、 後者の自分の納得感を重視しています。
コーチングでは両者が結び付くことで「その人自身の答え」になると考えるとともに「答えを創り出す」ための基本としています。このようにコーチングは「答えはその人の中にある」という原則のもと、 相手が状況に応じて自ら考え、行動した実感から学ぶことを支援し、 相手が本来持っている力や可能性を最大限に発揮できるようサポートするための コミュニケーション技術なのです。
重要なポイントは、「答えは対象者の中にある」というスタンスに乗っ取り、一緒に答えを創っていく、見つけていくための「フォロー」をするのがコーチングであるということです。
ティーチングでは叶えられなかった「双方向性コミュニケーション」を主眼に置いていることがわかります。
コーチングが有効な場合3選
実際に、コーチングを用いると効果的な場面を考えてみましょう。
ティーチングと対比的に用いられるため、ティーチングでカヴァー出来ない部分を想定するとわかりやすいかもしれません。
対象者個人の教育を深堀りする時
対象者の内面に答えを見出そうとする活動であるため、より対象者が求めている成長をフォローしてあげることが出来ます。
ティーチングでは全体としての能力値を平均的に高めることが出来るのに対して、コーチングではひとりひとりの能力値を深堀りして高めていくことが出来るようになります。
また、本人が気づいていない問題などを見つけられることもあります。
対象者の能力が備わってきて、壁にぶつかっている時
対象者の知識や能力がある程度備わって来ると、成長の壁にぶつかることがあります。
次のステップに上がるためにもがく事はいい経験になるとともに、長引くとスランプに陥ったりモチベーションが下がってしまったりといい面ばかりではありません。
こうした時にコーチングを行えば「現状の分析」と「次のステップに必要な能力」等を本人に自覚してもらう事ができるようになります。
あくまで対話と傾聴が基本となっていますので、「これをすれば良い」という答えを教えるのではなく、自身の現状分析が大切であると思います。
目標やそれに対する取組み方を考える時
例えば営業活動などで、自身の目標とそれに対する活動を本人に決めてもらうという時に、コーチングは力を発揮するでしょう。
先程述べた通り、現状分析を行うことで、自分の能力をしっかりと理解することが出来るため、自身の能力を組織にどう生かしていくのかということを自分で把握することが出来るようになります。
企業で求められている絶対的な数字もあると思いますが、それを達成するための方法論は個人に委ねられることも多いでしょう。
こうした時に「自己決定」を促す方法としてコーチングは有効かと思います。
コーチングのデメリット3選
有効な場面と同様、ティーチングが向いている場面というのはそのままコーチングの向かない場面となることが多いようです。
具体的に見てみましょう。
効果が現れるのに時間がかかる
一人ひとりと向き合いながら答えを見つけていくため、まずその答えを見つけるのに時間がかかる場合があります。
更に、その答えによる行動で結果が出るかどうかということもPDCAサイクルを回す必要があるため、最終的な効果が出るまでに時間を有します。
その分、コーチングが適切に効果を発揮したときは、対象者の大きな成長を望むことが出来るでしょう。
一度に複数人を教育できない
一人ひとり持っている能力と答えが違うため、大勢を目の前にして「これ!」という答えを伝えることは出来ません。この領域はティーチングの得意とする部分です。
答えを徹底的に対象者の「内」に求め続け、一人ひとり丁寧に分析・傾聴をしていきましょう。
指導側のスキルも求められる
これは最も大きなデメリットというか、コーチングの問題点かもしれません。
ティーチングとは言ってみれば「すでに答えのあるものを教える」というアクションであるため、指導側も答えを持って指導に臨めます。
しかし、コーチングでの正解は「相手が答えに気づくお手伝い」であるため、コーチ自身のスキルや考え方に結果が大きく左右されることになります。
コーチのスキルが乏しかったり、方向性が組織の求めるものと違っていた場合、どんなに傾聴を行ったとしても相手の中に真の答えが発見されることはなく、むしろ間違った方向に導いてしまうこともあるでしょう。
もちろん、ティーチングには指導者の育成は必要ないとは申し上げませんが、特にコーチングを行うとなった場合はそのコーチ側のスキル獲得も重要視しなくてはいけないでしょう。
いかがでしたか?
まだまだ人材育成に置ける注目スキルは沢山あります!
私もこれからどんどんと学んでいこうと思いますし、学んだ内容は少しずつですがアップしていきます^^
人を育てるって、とても難しいことですよね。
でも、その分得られる社会的な利益というのは大きいと思います。
教える側の成長も見込んだ上で、積極的な人材育成への投資を図っていきたいものですね^^
最後までお読みくださり、心より感謝いたします。