【雑談力】不思議と会話が弾む“ペーシング”とは?
こんにちは、Tomiです^^
ついに、雑談力として書いた記事も第5弾となりました。
自分ではあまり意識して行っていないことを改めて文章にするというのは、思いの外頭を使いますね!
今回で雑談力編は一度区切りまして、より細かな技術の話をしてみようかと考えています。今回も最後までご覧いただけるとうれしいです^^
今回の記事は「ペーシング」というコミュニケーションのスキルになります。
意図的に取り入れている人は結構いるのではないでしょうか。
それではよろしくおねがいします^^
自分との共通点に親近感が湧くという習性
心理学の分野に“類似性の法則”というものがあります。
これは、「自分との共通点が多ければ多いほど親近感が湧く」という法則です。
- 生まれた月日
- 性別
- 出身地
- 趣味
など、様々な特性が私達にはそれぞれ備わっていますが、この中で共通する項目が多ければ多いほど、相手に対して「親近感」を抱くというものです。
単純に共通点が多ければ、それだけ話題も似通ってくるため会話が弾みます。
更に精神的に「同じ」ということに対する安心感が、人間にとってはとても“心地よい”という事を示しています。
今回紹介する“ペーシング”というスキルはこの性質を利用して、早い段階で心理的に近くなろうというものになります。
それでは、詳しくみていきましょう^^
コミュニケーションにおける“ペーシング”とは
コミュニケーションにおける共通点とは、先程の「事実・性質としての共通点」だけではなく、「声量」「速度」「仕草」等に注目すると良いでしょう。
別の呼び方では“ミラーリング”と称しているものも見つかりました。
ミラー(鏡)という言葉から連想できる通り、ものすごく単純に言うと
相手の真似をする
ということになります。
相手の会話中の特徴をうまく真似をすることで相手のペースに合わせながら共通点を作る、というイメージになります。
以下、具体的に手法を紹介していきます^^
大きい声の人
声の大きい人っていますよね。
笑うときも怒るときも、普通の会話でもどちらかというと声が大きめ。
こういう人と対話をするときは、こちらも同じくらいの声量にするといいでしょう。
声を大きくする理由は様々あると思います。
- 自身の力を誇示したい(相手を威圧したい)
- 耳が遠くなってきて自分の声が聞こえないために大きくしゃべる
- 単純に声が大きい
どの状況であっても、少し頑張って相手の声量に合わせてみましょう。
もし相手がこちらを威圧したい・攻撃したいというような思惑があったとするなら、その意図を挫くことが出来るので対等な立場で話をすすめることが出来るようになります。
耳が遠い人については、もちろんこちらも大きな声で話すことでしか相手に伝えることは出来ません。
今回注目したいのは単純に声が大きめな方。この方に合わせることで「相手も声が大きい」という共通点を見つけることができ、相手はその点に安心してくれるはずです。
結果的に、あなたと話すのが“心地よい”という状況を作ることが出来るはずです。
早口な人
早口な人の特徴としては
- たくさん喋りたい
- 結論を急ぎたい(せっかち)
などがあるかと思います。
沢山喋りたい人については、レスポンスを意識的に早めたり、相槌の回数を少し多めにしてみると喜んでもらえるかもしれません。
結論を急ぎたいタイプの方については、こちらが様々に説明をする場面で効果を発揮するでしょう。
向こうは急いでいるのに、こちらが悠長にゆっくりと話していたら、相手はイライラしてしまいます。片方の精神状態が悪いときに良好な会話は不可能でしょう。
声量を一緒にするときと一緒で、普段やり慣れていない方法で会話をすることになりますので、少しつかれるかもしれません。
ですが、その労力に見合うだけの効果は期待できるはずです。
ジェスチャーなどが多い人
身振り手振りが多い人や、仕草や癖がある人などもいらっしゃると思います。
- 体(頭や顔)を掻く
- 足を組み替える
- 飲み物を飲む
こうした行為・仕草・動作を真似ることで、気づかないうちに相手が親近感を覚えてくれることがあるでしょう。
ペーシングの醍醐味かもしれません。
私がよく行うのは、「相手が身を乗り出してきたらこちらも前に出る」、「手をテーブルの上に出したら私も出し、おろしたらこちらも下ろす」といったところでしょうか。
打合せに出向いた時に出されるお茶なども、相手と同じタイミングで飲むことで会話を無駄に途切れさせる事を回避しています。
ペーシングの応用と注意点
単純に言うと真似をする、ということですが、このペーシングを応用するとより会話にメリハリが出てきます。
また、注意をしなくてはいけない点もありますので簡単にまとめます。
【応用】逆の事をして印象づける
基本的には同じ行為を行うわけですが、「敢えて強調したいところで逆のことをする」という方法があると思います。
大きな声で話す人に対しては、ぜひとも聞いてもらいたいところを敢えて小さい声で話してみる。
早口な人については、敢えてゆっくりと話してみる。
それまでのペーシングがうまく成功していれば、逆のことをすることで「相手を自分のペースに引き込む」ことが可能になる、と考えています。
良くも悪くも、ペーシングは相手の真似をしていくことになります。
すると、双方ともに同じペースで会話をすることになりますから、会話の抑揚は単調になりがちです。
その点に着目するわけですね。
相手に合わせることが出来るようになって来たら、次はぜひとも「外す」行為をしてみましょう。印象がガラリと変わるはずです。
【注意点】相手にさとられないように!
ペーシングのポイントは「相手に気付かれないように行う」ということが大切です。
なぜなら、人間は共通点が多いことはうれしいと思いますが、自分と全く一緒、もしくは真似をされていると感じた瞬間から、相手に対して不信感を覚えるようになるからです。
これは特に仕草をペーシングする時に注意が必要です。
「真似しよう!」と思うあまり、相手の行動とほぼ同タイミングで同じことをされたとしたら、どうでしょう。
私がそれをされたとしたら、なんとなく鬱陶しい印象を持ちます。
自分のその行動になにか問題でもあったのだろうか、と勘ぐってしまう感じですね。
ですので、行うときはあくまでさり気なく。
相手とタイミングがずれたとしても、逆にそのほうが良かったりします。
先程のお茶の例ですが、これは「会話を止める時間を減らすため」という目的がありますが、乗り出したり手を引っ込めたりするのはワンテンポずらして行っています。
このペーシングについても、やりすぎは注意ということですね。
相手を操作するために行うのではなく、あくまで「相手のペースに合わせて会話を楽しむ」という気持ちでやってみましょう!
人間学・行動学・心理学と様々な情報を駆使することで、コミュニケーションというものを科学することは出来ますが、そんな事をいちいち考えなくても本来備わっている「相手と会話を楽しみたい」という欲求に素直になることも大切だと思います。
しかし、どうしても会話がうまく出来ない、という人のために、上記のような“コミュニケーションを分析した技術”が存在しているわけですね。
使えるものは訓練して自然に使えるようにして行きましょう^^
最後までお読みくださり、ありがとうございました^^
次回以降、5回分の情報をまとめた記事も作成予定ですので、お楽しみに^^
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