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”怒りの感情”をコントロールする【アンガーマネジメントのすゝめ】

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こんにちは、Tomiです^^

皆さんは、普段どんな時に「怒り」ますか?また、周囲にいつも「怒ってる」人はいませんか?

今回は、良質な人間関係を築いたり、組織運営を行う上で大切な「アンガーマネジメント」について触れてみたいと思います。

  • 怒りっぽい性格だと自負されている方
  • 周囲にいつも怒っている人がいる方
  • これからチームを引っ張っていくリーダーの方

などにおすすめの内容になりますのでぜひ最後までご覧ください^^

【結論】怒りのエネルギーはコントロール必要不可欠

怒りという感情のエネルギーはとても強大です。それゆえに、扱い方を間違えると自分の心だけではなく周囲の人の心も深く傷つけてしまう恐れがあります。

いつもイライラしていたり、大きな声で怒鳴ったりする人と一緒に行動を共にしたいとは思いません。これは、強い負の感情に対して自分を守るための防衛反応・拒否反応が出ているからだと思います。

人間は大なり小なり組織を形成して生きています。その組織運営が円滑に進むことにより、より大きな成果を得ることができるわけです。その円滑な組織運営(人間関係)を阻害する要因として、この「怒り」という感情があります。

怒りとは人間の心の三毒の一つと言われ、仏教においても克服する必要があると説かれるほどのものです。
自分にも周囲にも大きなストレスの要因となる為、意識的に自分の感情に目を向け、コントロールしていきたいものです。
特に、組織の中で立場が上がれば上がるほど、内省をしながら心を整える必要があると思います。

【解説】怒りをコントロールするには?

では実際に、この「怒り」という感情をコントロールする方法を考えていきましょう。
彼を知り、己を知れば、百戦危うからず。怒りの正体に迫りながら、この感情と向き合う方法を見ていきます。

①「怒り」という感情の性質を知る

実際に、皆さんが怒るシチュエーションを想像してみましょう。例としては

  • 部下が仕事でミスをした
  • ウェイターが水をこぼして服が汚れた
  • 順番の列に割り込みをされた

個人的には最近かなりこの「怒り」という感情を表に出さなくなってきているため、上記のようなことが起きてもそこまで心は波立ちませんが、中には烈火のごとく怒り始める人もいらっしゃるかもしれません。

ここで知ってほしいのは「怒り」という感情は2次的な感情であるということです。

2次的な感情とはどういうことか、部下のミスを例にとりましょう。

部下がミスをしたという事実に対して、上司であるあなたは「怒って」います。これはミス⇒怒りという構図に見えますが、実は「怒る」という行為を選択してしまっている、ということに気づく必要があるということです。

つまり、怒りという感情が発生するまでの間に「1次的な感情」が存在しているわけですね。

この1次的な感情というのは、恐怖・不安・悲しい・さみしい・ストレスといったネガティブな感情が主になっています。ですから今回の例でいえば

  • 部下のミスにより「自分の上席から叱責される」という不安
  • 指示をしていたのに守ってもらえなかった悲しみや落胆

といった感情が最初に起こり、その反応として2次的な感情として「怒り」が表出している、というわけですね。

そしてアンガーマネジメントというのは、この「事実⇒一次感情⇒二次感情(怒り)」となる流れを明確にし、速度をゆっくりにしていく訓練であるといえます(後述)。

②「怒り」という感情を受け入れる

1次的感情も2次的感情も、今回はネガティブな感情として存在します。

この感情を「ポジティブにとらえよう!」と考えることは、心に無理をさせることになるため、逆効果になることがあります。

ポジティブシンキングが悪いわけではありませんが、ネガティブな感情も起こりえる、ということをしっかりと受け入れる・認めてあげることが結果的には心のゆとりを作ることにつながります。

このゆとりがあることによって①で書いた「反応までの時間」を意識することができ、自分の心の動きをしっかりと捉えることができるようになります。

怒りの感情を抱いたからダメな上司・人間だ、ということにはならないということを知っておいてください。

仏教の話もしましたが、愼(ジン)の心と言って人間だれしも抱く感情であり、克服する努力をしなくてはいけない感情なのだと、まずは知ってください。

③「怒り」にレベルをつけて評価する

事実に対する自分の心の動きが見えてきたら、今度はその怒りのレベルを自分でつけて、10段階くらいで評価してみましょう。

ちょっとムッとするくらいが1で、もう我慢できない!手出ます!位を10として、部下のミスは何点くらいですか?

このように、自分の感情に自分でラベリングをしてしまうことを「メタ認知」と呼びます。ポイントとしては怒りのレベルをつけるとともに、1次的な感情が何なのかについても分析してみることです。

  • 怒りのレベルは5
  • 期待していた部下であるため、落胆している
  • 顧客のクレーム対応に時間を取られることが不安でもある
  • 上席への報告で自分に対する評価にも影響が出そうで悲しい

アンガーマネジメントを行うと上記のような状態にある自分を俯瞰して見れるようになってきます。

④「6秒ルール」を実施する

メタ認知による自分の分析を終えるころには「カッとした怒りの感情」は落ち着いてくるはずです。これを「6秒ルール」と言います。

事実に対して怒りの感情が芽生えても、6秒くらい時間を置くことで心を冷静に保つことができるようになる、というものです。

「怒り」の中でも特に気を付けなくてはいけないのが、この「反射的な怒り(カッとなる怒り)」です。反射的に怒られた側は委縮しながら「この人はすぐ怒る人」というレッテルを貼ります。結果的に、相手との良好な人間関係を構築することは難しいでしょう。

怒髪天、というような言葉がある通り、怒りの感情は時に髪の毛を逆立てるような感覚を覚えることがあります。ですが、これをぐっとこらえて、2~3回呼吸をし、時間をおいてみましょう。

きっと状況の分析ができ、相手に対する最も良好な手段でのコミュニケーションが取れるようになるはずです。

【まとめ】怒りの感情と正しく向き合おう

 いかがでしたか?

すでに書いた通り、怒りという感情はだれしも抱くものであり、そしてエネルギーの総量はとても大きい感情になります。それゆえに、お互いの心に大きな傷を作ることがあります。

まずは事実に対する「反射的な感情」を沸き立たせることを抑え、自分の心を見つめる訓練をしましょう。

そのうえで、相手にどのように語ればよいかというと「1次的な感情」を相手にしっかりと伝えるということです。

先に出てきた1次感情を使うとするなれば

「私は君にはとても期待をしていました。私の指示したことが履行されず、残念な思いです。」

と率直に伝えることです(ここで「自分の評価が落ちる」という感情は伝えない方がいいかもしれませんが…笑)。

そのうえで、部下とのコミュニケーションを図るのであれば、相手を叱責するだけではなく「自分にも落ち度があったかもしれない」という視点を持てるようなゆとりができてくるといいと思います。

「私の指示にまずい点があったのであれば、教えてください。指示に理解できない点はなかったですか?」

少し他人行儀な感じもしますが、お互いに怒りという感情をぶつけるのではなく、自分の心を尊重しつつ、相手の心にも寄り添う、というコミュニケーションを図れるようになると思います。

 

ぜひとも心を見つめ、アンガーマネジメントを実践してみてはいかがでしょうか^^

私も頑張ってみたいと思います。

最後までお読みくださり、感謝いたします^^